絵を描いたのはドイツの方ですが、スウェーデンを代表する絵本作家「ベスコフ」の作品ととても似た雰囲気をもった絵本画家(?)さんです。
この絵のイラストが描かれたのが1906年、そこにヘレン・ディーン・フィッシュさんが文章を入れられたのが1930年(たぶん、この年にアメリカあたりで出版されていますね)。
そして日本で翻訳されたのが2003年と、ずいぶん時間がたってから出版されています。翻訳は石井桃子さんです。
土の中に暮らしているちいさな草花の子どもたちが、暖かくなった春から夏にかけて外の世界を歩き回り、秋になるとお母さん(土の中)のところへ帰ってきて、また来年の春を待つ。という単純なストーリーですが、その1場面1場面の絵がとても丁寧に描かれていて素敵でした。
小さな虫たちや植物が好きな人には特におすすめです。