娘が大好きな「ねぼすけスーザ」のシリーズ。中でも、このお話は、女の子の心をわくわくさせてくれるものがいっぱい! 真っ赤なひなげしの花と、スーザの華やかなドレスが、南欧の春の陽射しを運んできてくれます。
娘も、「わあ、きれい〜! Jもこんなドレス着てみたいなぁ。」と、うっとり。女の子ならみんな憧れますよね、色鮮やかなひらひらドレス。しかも、それが心のこもった手作りだとしたら、これほどうれしいことはありません。
スーザも余り布を使って、かわいらしい花をいくつも作り、春祭りの当日、猫のベルダや犬のホセの首にも、花飾りを付けてあげました。両耳にも花飾りを結んでもらったロバのサンチェスの愛らしいこと! 娘も、いつも飼い犬に同じようなことをしてあげているので、「かわいい〜!かわいい〜!」と、感動していました。
また、最初のページでスーザが着ているセーターにもすぐに気づき、「これ、マリアおばさんが編んでくれたトマトのセーターだよね。」と、教えてくれました。本当に細かいところまでよく見ていて、覚えているものだなあ、と私も嬉しくなりました。どんな小さなことでも、いっしょに読んだ絵本の記憶が心の中に残っていてくれるのは、親にとってもしあわせなことですよね。