「あいうえお たくはいびん」 みんなの声

三歳になったばかりの息子にいいかも・・・と先ずは、全ページ試し読みさせていただきました。宅配便は息子が大好きで、表紙に魅かれて読みましたが、この宅配者が変わったいろんな場所に行くのです。あいうえおの絵本はたくさんあって悩みますが・・・これは想像以上に面白かったので、ぜひ読ませてみたいと思います。

４歳になる少し前の息子が大好きになった絵本です。
あいうえおをちょうど覚えたころで、たくはいびんであいうえおがつく荷物、かきくけこがつく荷物と順番にいろんなところへはこんでいくのが、楽しいようです。
たくさんの「あ」のつくことば、「い」のつくことば、が、ぎっしりとページいっぱいに描いてあります。
しらずしらずのうちにこどばを覚えられるよい絵本だと思います。
男の子は特に、宅配便という設定がいいかもしれません。
親が思った以上に息子のこころにはすっとはいってきた絵本でした。

私が読んでいるとき、下の子がのぞいてきて「珍しい名前の作者だね」と感心していました。
確かに言われてみるとペンネームなのでしょうが、とても個性的なお名前ですね〜。

五十音を上手く使って、それぞれア行・カ行・サ行…の物を関連施設に届けるというストーリーです。
こうやって見ると確かに、この絵本に登場するそれぞれの場所では、ア行の物が多かったり、カ行の物が多かったりしますね。
まず、そこに気づいてお話にしようという発想がすごい！
得てして言葉系の絵本にはあまりストーリーが重要視されていないことが多いので、このように一貫して１つのお話として読める作品にしてしまうのは、目新しいパターンかもしれません。
トラックに積んである言葉の箱がどんどん減っていくところも面白かったです。

うちの子どもたちは、見て笑うくらいでしたが、ちょうど五十音を覚え始めるくらいの子どもたちには楽しい絵本ではないでしょうか？

『あ〜ん』までかかれた箱を荷台につんで、
トラックは走ります。
いろんな場所、その場所に相応しい『５０音のモノ』。
一見、ただのことば図鑑のようなのに
それが、『宅配便』になるだけで、予想以上の反応。
『あ』、あー、あー、あー･･･と、ひとつひとつ単語をたどり、
わずか１０場面（あかさたな･･･ん）を読むのに
２０分くらいかかりました。
『宅配便』恐るべし！

　言葉遊びをしながら、「あいうえお」を覚える本は、いろいろな方が描かれています。いろいろな切り口があるので、くらべてみるのも楽しいです。
　こちらは、「あいうえお」が荷物になっています。
　あちらこちらで、荷物が降ろされるたびに、ものの名前をおぼえられそうです。

　動物園やお店など、身近な場面がたくさん描かれています。絵本の中のものを、実際に見つけることが簡単なのがいいですね

絵が結構細かいし、しらない単語もあるので
わかる言葉から親子でさがして遊ぶと楽しいです。
どちらが先に見つけるか、のようなかるたみたいな
感じで楽しみました。

息子が大きくなっても、ドライブの長旅での気分転換は車内でのしりとり遊び。
これが結構ハマるのです。
アイウエオの言葉遊び。
言葉遊びは言葉さがしでもあります。
言葉さがしは語彙の開拓でもあります。
楽しい幼児絵本と思って手にした『あいうえお　たくはいびん』ですが、出てくる言葉を見て、ちょっと高度ではないかと思ってしまいました。
幼児は登場する言葉のいくつを言えるのだろうか？
少年向けの図鑑とあまり差がないほど、細かく取り上げられた単語。
全部わかればＯＫというには、少し年上になる必要があるのでは。
小さいうちにいろいろ体験して、いろいろ覚えて、自分のものにしていく。
次のドライブでは、車内で我が家の『あいうえおたくはいびん』ごっこをしようかと思います。