村に初めて汽車が通り、狐の男の子のトンちゃんは、人間の男の子に化けて、毎日汽車を見に行くようになりました。
面白くないのは、毎日トンちゃんと遊んでいた、狐の女の子のリコちゃんです。
ある日、汽車の運転手がお客さんがいないから、といってトンちゃんを汽車に乗せてくれたのですが・・・
なんとおばけに行く先を阻まれてしまうのです。
火の玉おばけは、汽車めがけて沢山の火の玉を降らせます。
でも、その中にヒントを見つけ、おばけの正体を暴いたトンちゃん。遊んでくれないからよと、突き飛ばされてもとの姿に戻ってしまいました。
次に運転手が来たときにはふたりの狐でした。泣いている二人に、人間の姿ではまずいけれど、二人とも汽車に乗せてあげるとやさしく声をかけます。
汽車に乗って、二人で歓声を上げ、お互いに謝り、無事になかなおり出来ました。
SL好きの息子は、図書館から借りている間毎日何回も読んでほしいとせがみました。
とてもかわいいお話なので、読んであげるほうも楽しいです。