小学校の課題図書にも選ばれたことのある作品です。
タイトルを見ると「ゾウ」と「ポテトチップス」、あまりにも関連性がなさそうな単語が並んでいて、どんな内容なのか分からない。
でも不思議と引き込まれそうな予感を感じさせます。
前半はボルネオ島に暮らす動物達の様子が描かれています。
特にゾウ達が水辺で遊ぶ様子はとても楽しそうです。
そんなボルネオ島で進む開発。
アブラヤシの木を大規模に植え付けているプランテーション。
何故なのか?
その理由を知った時、私達日本人、「人間」はボルネオ島に住む生き物達に対する罪悪感でいっぱいになります。
ボルネオ島に暮らす人々が生きていくためには、そうせざるを得ない事情があり、仕方がない面もあるかもしれません。
けれどその商品を享受する私達は、ポテトチップスを食べながら、「ボルネオ島のゾウは可哀想」で終わらせてはいけない筈です。
今、自分に何が出来るのか。
どうしていくべきなのかを考えていかなくてはならない内容であると思います。