「ぼくのくれよん」 みんなの声

息子３歳のみならず、父親３０うん歳、母親３０うん歳も虜にしている、長新太さんの絵本。
多数の賞を受けている。「名作」になるのかな。

そーんなことはどうでもよく、これも大きくて楽しい本。
本自体も大きいのだけど、ページをめくって広がる世界も大きい。

おおきなクレヨンが、ごろごろ、ごろごろ。
これはぞうのクレヨン。
ぞうが「びゅー　びゅー」と書くと、池だと思ってかえるがとびこみ、バナナだと思って動物たちがこぞって集まり、火事だと思って逃げ出して。
おさわがせなぞうはライオンにしかられてしまうのだけど…。

いたずらっこはこのぞうのやりたい放題に心をくすぐられてたまらないのでしょう。
型にはまることになれてしまった大人はこの奔放さに胸のすく思いをするのでしょう。

だんないわく、ライオンの顔が長新太さんそっくりなんだそうだ。
見返しの所に写真があるので、是非チェックしてみてね。

「でもね」
で広がる長新太ワールド。もっともっと楽しみたい。

ゾウさんのでっかいクレヨンでビュービュー描くとでっかい池が出来たり、火事になったり、バナナがになったり。
でもみんな絵なのでかえるは池に飛び込めないし、動物たちはバナナが食べられないのでした。
とうとうゾウはライオンに怒られてしまいますが、ゾウさんはお構いなし、再びクレヨンをもって駆け出して行くのでした。
とにかく絵がとてもユーモラスです。
子供の落書きのような動物たちがとても楽しくて思わず笑ってしまいます。
息子はゾウさんが「びゅーびゅー」描く時、一緒に「びゅーびゅー」と手を動かしながらまねをしています。
ゾウさんがライオンに怒られる場面ではゾウのまねしてあたまに手をやリます。
それがとても楽しいみたい。文章がとても短いので絵本をよみ始めの子供に良いと思います。

最初は無関心だった息子も本を開いたとたん、字の大きさにビックリ。息子も「おおきいねー。」の一言。今度はぞうさんのクレヨンを見て、また「おおきいねー。」ぞうさんの書く青い池や赤い炎や黄色いバナナを見て、またまた「おおきいねー。」本を読み終わるまで、ずっと「おおきいねー。」しか言いませんでした。きっとあんなクレヨンがあったら、息子も同じように書くのかな？今度書かせてみようかな？どんな絵を書くのか楽しみです。

大きなクレヨン。これはぞうさんの。青はカエルが池と間違えて飛び込んだ。赤は動物が火事と間違えて逃げ出した。黄のバナナは食べられない。ライオンに怒られてもまだまだ描き足りないぞうさん。赤と緑と黄のクレヨンで線を引いたら・・・３色の虹ができあがった。
長新太さんと言うと、どうしても「キャベツくん」のイメージが強い。それに比べたらすごく普通のお話なので、長新太ワールドを楽しむ最初の一冊に良いかもしれません。それにしても長新太さんの想像力の豊かさにはいつも関心させられてしまいますね。

ぼくとは、ぞうのこと。子供はぞうが絵を描くということにまず、ひきつけられた様です。ぞうの描いた絵に、皆が騙されてしまうところがすごくおかしくって子供は大喜びでした。あんなに大きなぞうがライオンに怒られるところもなんだかとっても滑稽でいいです。ユーモアたっぷりでとっても楽しい作品で親子で楽しめました。

ぼくのくれよん・・・それはぞうくんのくれよんでした。とっても大きなくれよんです。大きなぞうくんのおおきなくれよん。描く絵もとっても大きいの。かえるくんは湖にまちがえちゃったり、みんな火事だと思ったり、大きなバナナかと思ったり。でも、それはぜーんぶぞうくんの描いた絵だったの。ぞうくんはいじわるしたつもりはないのに、らいおんくんに怒られてしまいました。でも、ぞうくんはまだ描き足りない。赤と黄色と緑を持ってかけだしました。
くれよんでお絵かきする小さな子のようですね。どんどん描きたい気持ちがすごく伝わってきます。

何気に借りた本でしたが、２歳の息子は全部暗記してしまうほど大好き。
返してしまった今でも、「これは、くれよんです」と一人で時々お話しています。
くれよんがぞうさんのもちものだったこと。
そのクレヨンでこーんなにすごい絵をかいちゃう内容がとても気に入ったようです。

　単純でユーモアがあって、わたしも息子も大好きな一冊です。とにかく全ページに渡り、ゆっくり、じっくり時間と空間を味わうように読みたい作品。「ごろごろごろごろ」「にゅー」「びゅーびゅー」は特に。絵本らしい絵本、わたしの１０選に入ります。

お話の中の僕というのが、ぞうだということに意外性があり驚きでした。
ぞうが、青のクレヨンで大きな大きな丸を書くと、かえるが池だと思って、「ハーイ、ジャンプ。」
今度は、赤いクレヨンで書くと、動物達は、家事だと勘違い。
黄色のクレヨンで書いバナナは、食べられません。
ぞうは叱られてしょんぼりするかと思ったら大間違い。
お絵かき大好きぞうくんは、クレヨンを持って駆け出した。
子のお話を読んで、お絵かき大好きな子供達が増えたら良いのにと感じました。

クレヨン好きのぞうのお話。簡単な文章なので２歳の息子も楽しめましたし、５歳の娘は、自分で読んで楽しめました。ぞうが青いクレヨンをぬるとそこに池が現れ、赤をぬると火事が、黄色をぬるとバナナが・・・。それは、ただのお絵描きなのですが、まわりの動物たちは本物だと勘違いしてしまいます。所々で笑えました。