車…という定義はあっても、その中のバスや、消防自動車や…といった細かい分類に興味の薄かった我が子が、この本に会ってから、道行くバスが大好きになりました。
まず、表紙のライオンさんが、ライオン好きの我が子のツボをとらえたのは間違いありません。
そして、ねずみさん、うさぎさん…とバス停の特徴から、次にどんな動物が来るか予測しながらページをめくっていくのが楽しいのだと思います。
大人の目で見ると、各バスの走り方に特徴があるのが、芸が細かくて飽きさせません。
「耳の長いのはうさぎで、鼻の長いのはぞう」という、教えようとすると難しいことが、絵本で自然に理解できちゃうのも好ましいところです。
三浦さんの絵本は、家族愛がどどーんと描かれているものが結構あって、テレ屋な自分はその本を選ぶこと自体が恥ずかしく、読むのもなんだか…な感じなんですが、この絵本の最後にお父さんの運転するバス(お母さんも乗っている)が登場するのは、さりげない雰囲気で、好きです。