「あいうえおん」 ３歳のお子さんに読んだ みんなの声

「いぬがいちごをいただきます」「うまのうしろにうしがいる。」
「あいうえお」が好きになる言葉遊びを、布を使って描いたイラストとともに紹介されています。馴染みのなかった「がぎぐげご」や「じゃじゅじょ」などの言葉遊びも載っていて、ことば遊びのように、ことばに触れて楽しんでくれたらと思い、この絵本で遊んでいます。

あ、い、、、、から始まる名前と文章が見開きで1行ごとに出ています。珍しいのは「ぱぴぷぺぽ」「きゃきゅきょ」「じゃじゅじょ」まで出ていること。たくさんの言葉がつまっていて、素晴らしいと思います。

布で作ったようなパッチワークのような絵柄もほのぼのしていて心が温まります。

布で絵が描かれている（作られている）のが楽しそうだなあと
思って読んだのですが、それよりも書かれている言葉が楽しく
て、娘と母とけらけら笑いながら読みました。
もちろん絵の部分も言葉に即したものが描かれているので
シュールで楽しいのですけれど。
ベンチでべんとうがべんきょう、なんていいなあ（笑）。
しかし、けらけら笑いながらも、娘にはこのシュールさは
わかっていなかったのではないかなあ。
なすがならんでないている、などは「なんで泣いているの？」
げんかんでげたがげらげら、は「なんで猫さんが見ているの？」
と聞いてくるから困ります。
わかるかいな！（笑）と心の中では思うのですが、口先で
適当な理由をでっちあげて答える私であります。

俳句のような…、同じ音で始まる組合わせによる言葉あそび。
長そうだし、うちの子には微妙かな〜？と思いつつ、
絵がフェルトチックでなかなか興味深かったので、セレクト。
意外にも、これが結構ウケた。
間違えながらも、マネしたり、自分なりに読んだり楽しんでた。
物語も楽しいけど、言葉あそび系もウケがよい。
フェルトチックな絵は、思ったとおり良い「味」出してた！

ひらがなを覚えつつある時期にふさわしい絵本と思いながら
探しているうちにもう覚えてしまっていました。
興味が出ると覚えるまではあっという間ですね。
なので、ひらがな学習に役立ったかは定かでありません。
「あひるのあかちゃんあまえんぼう」
というように頭文字が同じ文字で始まるように
語呂のよい言葉が並んでいます。
途中
「グローブがグラウンドをぐるぐる」
「にんじんがにわとりからにげる」
などグローブやにんじんに足が生えて走る姿に
「ムリヤリこじつけだよね〜」と笑うと
子供も「ムリヤリだよね〜」とおもしろがっていました。
そのうち、「これ好き。これも好き。」と
好きな言葉を選んで楽しんでいました。
濁音や拗音もあり絵もフェルトで作られていて
かわいいです。

ひらがなに興味をもちだした娘に読みました。
挿絵が布などを張り合わせて、手作りです。手間が掛かっている挿絵を見るだけでも楽しめます。ただ、独特の作風なので好き嫌いがあるかもしれません。

「ケーキとケチャップがケンカ」など、有り得ない設定に大人よりも子供のほうが素直に楽しめそうです。娘は、大笑いでした。

「あいうえお」以外に「がぎぐげご」から「きゃきゅきょ」まであるのもうれしいですね。