3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。セミのコくんはさびしくてお腹がすいていた頃、モグラくんに出会いました。二人はすぐに仲のいいお友達になり、いつも一緒に生活していました。でも、セミのコくんはいずれセミになるため、さなぎになって木に登ります。その瞬間をモグラくんが気づき、手伝ってあげます。そして、セミのコくんはセミになりました。
モグラとセミのコなんて、あまりない組み合わせですが、それなりに相性がよさそうですね。そしてとても楽しそうなお友達関係。これがずっと続くといいのですが、寿命というよりはさなぎになってセミとして旅立つ瞬間の話です。セミになってしまったセミのコくんにはモグラくんとの生活の記憶がなくなってしまったみたいです。つまり、モグラくんにとっては別れだったのです。どんなに仲がよくてもいつかは別れがくるものです。そういうちょっと悲しくなるお話。とても盛り上がる展開だったのですが、息子とちょっとトーンダウンして絵本を終えました。いいお話ですが、ちょっと悲しくなるかもしれません。