夢を買い取り、飴にして売る「ゆめぎんこう」。店主のペンペンはあまりこの仕事が好きではないけれど、親から譲り受けたお店を守っています。
今日買い取り希望のおじいさんの夢は、どれもに人気が出そうな夢でしたが、数が多く飴にできたのはほんの一部。次の日訪ねてきたおじいさんは…。
可愛いイラストが気に入った4歳の娘と読みましたが、娘は途中で寝落ちしてしまいました。こんな可愛いお話だから明日夜に一緒に読もうかな、と思いつつ、なんとなく気になって続きを読んで涙しました。
夢で会えたら、という歌を連想させる内容ですが、美しい思い出の数々が優しいタッチのイラストと相まって、読後に温かな気持ちになります。
私が飴を買えるなら、どんな飴を買うかしら。どんな日を選んで買い取りをお願いするかしら。おじいさんと同じ、自分の夢を買うために買い取りをお願いするだろうな、そう思える日々に感謝して、夢でなく現実な今を大切に生きたいと改めて感じた本でした。大人にこそ読んでほしい一冊です。