我家では、「フンガくん」シリーズが大人気の国松エリカさんの作品です。
「はる まだ あさい
やまのなか。
とうさんいのしし
うりぼう つれて
のっし のっし
ごちそうさがし」
という書き出しで物語は始まります。
とうさんいのししが、5匹のうりぼうを連れているのですが、こうした場面だとかあさんいのししがいるのが通常なので、深読みかも知れませんが、一寸違和感がありました。
その後も、かあさんいのししの登場がないから、なおさらどうして?と思ってしまいました。
うりぼう達のえさ探しは失敗続き。
冬眠中のへび、あなぐま、かめ、こうもりを起こしてしまいます。
途中でこぐまと出会い、おかあさんぐまを探すという展開もあって、話としてもなかなか楽しめると思います。
絵は、いつもながらの国松エリカさんのテイスト溢れるもの。
あちこちに見られる動物の家族の姿を見ると、ほんわかとした気持ちになってしまうことでしょう。
うりぼうに、自らを投影して聞き入るお子さんも多いはずで、パパに是非読み聞かせして欲しい作品として、オススメします。