ママがものすごーくどなったものだから、
なんと、ぺんぎんぼうやの体がばらばらになっちゃって
あちこちに飛んでいってしまいます。
頭はうちゅうまで飛んで行き、
お腹はどこかの海でぷかぷかと。
つばさはジャングルへ・・・という具合です。
足だけになったぺんぎんぼうやは
ばらばらになった体を探しに歩き回りますが
足だけではどうにもならず、力つきそうに。
そこへママが大きな大きな船でやってきて
ぺんぎんぼうやの体をひろいあつめて縫い合わせ、
良かった!ぺんぎんぼうやはもとどおり♪
ママに「ごめんね」と抱きしめられ、めでたしめでたし。
一番最後1行が、泣かせます。
『やっぱり、ママが いちばんさ。』
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絵がユーモラスで、言葉もテンポよく、
親子でとても楽しく読めますが、
親の私は、内心ちょっとギクッとし、秘かに反省しました。
『怒りすぎて子どもの心をバラバラにしてしまわないように気をつけなくちゃ』と。
国際アンデルセン賞画家賞を受賞のユッタ・バウアーの作品です。