絵本ナビのエディターズピックアップで知り、
絵本の題名に惹かれて図書館で借りてきました。
まず、表紙の絵も、中の各ページも、
絵がとっても素敵です!
全ページ、細かいところまで可愛く仕上がっていて、
文章がなくてもこの絵だけでも美術作品のようです。
一方ストーリーの方はというと、
「王国のない王女って?!」と、最初は興味シンシン。
でもすぐに、読んでそのまま、
本当に王国のない王女なのだということが分かります。
王国を探してさすらう王女様は、
とっても美しいけれど、なにせお金がないので、
いろんなものを運んで小銭を稼いでいます。
肉体労働をする王女様というのがとっても新鮮です。
そして貧しいけどとびきり美人なプリンセス、
美しさが各王子様たちの目にとまり、
彼女をめぐってなぜかパイ投げをするはめになるシーン、
5歳の息子は大ウケでした!
でも食べものを粗末にするのが大嫌いなプリンセス。
男達を放って出て行きます。
このあたり、庶民派のプリンセスにとっても共感!
エンドは意外な展開でしたが、
荷馬車に揺れる子供たちと子馬のすがたの絵に
なんだかジーンときました。