図書館から借りてきて、6歳と11歳の娘たちと読みました。
学校からの帰り道、ぼくはものすごいものを見つけた。
この石、ライオンみたいや。
「そうや、ええこと考えた!」
その日から毎日毎日、見つけた石を拾ってかえって、
色をぬってできたものは・・・!
最初、なんの予備知識もなくこの本を読んでいたので、
「あー、こういうのって楽しいよね〜。これは何の動物になるのかな??」
なんて娘たちと読んでいたら…あれ…。
お父さんと病院…?
そういや、お母さんが出てこない。
まさかお母さんが、…入院中?
と思っていたら…。
闘病中の妹の姿に、優しいお兄ちゃんの姿に、
そしてそれを涙ながらに優しく見守るお父さんとお母さんの姿に
一気に涙が溢れてしまいました。
ただの楽しい、愉快な本じゃなかった。
こんな展開を予想してなかっただけに、
なかなか涙が止まりませんでした。
家族4人、小指と小指をつなぎあって約束をするシーンでは、
みんなのゆるぎない決意と絆、いろんな想いがひしひしと伝わってきて
まるで私もこの家族の一員で
一緒に頑張っている気持ちになりました。
実際こうして頑張って病と闘っている方々を思うと胸が痛みました。
そして心より1日も早い回復を願いました。
このお話の家族の一年後に、ほっと安堵しました。
作者のくすのきさんの、そして様々な方々の願いと祈りが込められた
心がギュッとなる絵本です。
どうか世界中のみんなが、健康で幸せでありますように。