子どもが幼稚園年長の時に読んであげました。
「6歳の子にはこの物語は長過ぎるだろうか?」と最初は心配でしたが
毎晩少しずつ読んでいるうちに、子どもも私も、どんどんオズの世界に引き込まれていきました。
ある日ついに最後のページを読み終え本を閉じた時の満足感といったら!!
子どもはもちろんですが、私自身も原作本をちゃんと読んだのは初めてでした。
ドロシーとその仲間たちの冒険は、
子どもにとってはドキドキハラハラわくわくの連続で、とても面白かったようですし、
大人の私にとっては、ドロシーたちの冒険を
我が子がこれから歩んでいく人生に勝手に置き換えて、読んであげながら密かにジーンとしたり・・・
親も子も目一杯オズワールドを楽しめました。
1度読み終わった後、「もう一回読んで〜♪」ということで
結局連続で3周り、読み聞かせました。
1冊読むのに数週間かかったので、×3で、親子で随分長いことオズワールドに浸っていたことになります。
その後も思い出したように「また読んでね♪」とこの本を持ってきます。
そうすると、また数週間かけて読み聞かせます。
(1章の長さが1回読む分としてちょうど良いので、長いけれども読み聞かせはしやすいように感じます。)
岩波少年文庫の「オズの魔法使い」も持っていますが
おうちで読むのなら、断然福音館古典童話シリーズのものをお薦めします。
どちらも挿絵はデンスロウですが、
福音館古典童話シリーズの方がはるかに挿絵数が多く、しかもカラーなので美しいです。子どもも、読んでもらいながら時々本を覗きこみ、挿絵に見とれていました。
それに、毎回箱から取り出して、ずっしりとした本を開くと
「本を読む幸福感」が増すような気がするのは私だけでしょうか。
とはいえ、学校の朝読に持って行きたい!というような場合は
やはり岩波少年文庫は良いですね。
そんなわけで我が家の本棚には、
福音館古典童話シリーズの「オズの魔法使い」と
岩波少年文庫の「オズの魔法使い」が
本棚に仲良く並んでいます。