長く小学校での読み聞かせをされている方に、これはオススメといって教えてもらいました。
小学校2年生のたっくんの家の隣に、「グウさん」という芸術家が住んでいます。グウさんは墨で絵を描く仕事をしているのですが、ある日、たっくんがグウさんに留守番を頼まれた時に、絶対使ってはいけないと言われていた墨をつかってしまいます。
登場人物とは違う誰かが、お話を語るというスタイルで話は進みます。語り口調の文章なので、読んでいる方も気分が乗ってきて、読みながらどんどん楽しくなってきてしまいます。
聞いている子供も、いろんなものをまっくろけにしちゃうたっくんから目が離せないといった感じ。
これで終わり?と思ったところに、もうひとつお楽しみがあったり。巧みに組み込まれたフェイントに読んでいる私もまんまと引っかかってしまいました。楽しい絵本です。