違和感を感じていました。
みにくいあひるのこでは、一緒に生まれてきた兄弟たちが
自分たちと違うことを理由に
コテンパに苛め抜く様子に・・・・
人間じゃなくって動物だからだ、動物はたくさん赤ちゃんがうまれるから
こんな感じなんだ!とちいさいころから今に至るまで
言い聞かせてきたように感じます。
そして読み終わった後もいじめていたものたちへ
「ひどいなぁ」というなんともいえない気持ちが心の中を占領してしまっていました。
白鳥でよかったね!という気持ちには素直にはなれない感情でした。
みにくいねこはやっぱり兄弟とことなった様相で生まれてきて、
そして育っていきます。
でも親も兄弟もたくさんの愛を注いでくれるのです。
だからと言って「それで幸せになりました」という終わり方でもなく、
そんなたくさんの愛に包まれながらも己の葛藤があり
自問自答して、くるしむみにくいねこの姿があるのです。
他人と比べないものはいないはず。
誰もが多かれ少なかれ抱く不安や自己嫌悪に悩む姿を
絵本の中で直球で投げかけられていることで
小学生になってくると「わかるわかる」というフレーズを見つけ
心がフワッとするときがあるような気がします。
こんなことを思ってしまうのは自分だけではないんだという
みにくいねこへの親近感を感じるのではないでしょうか?
散々葛藤を経たあと、
やっぱり家族っていいなぁて・・・・・すてきなエンディングでよかった。
白鳥のほうに行かないでほっとしています。