『ないしょのおともだち』で知られるバーバラ・マクリントック作品。
新作かと思いきや、2002年の作品でした。
相変わらず、クラッシックな感じの絵柄は、やはり見ていて心落ち着くものです。
物語は、主人公の女の子シャーロットと、クマの人形ブルーノが、庭でどろんこ遊びをしているシーンから始まります。
そこに届いたのが、人形の贈り物。
ドレスを着た人形なんて欲しくないと言っていたシャーロットですが、外で一緒に遊ぶうちに、仲良くなっていきます。
この仲良くというのが、この絵本の面白いところで、ブルーノと人形のダリアとも、意志をもって動くのです。
だから、ダリアが木から落ちた時なんて、足に包帯を巻いて、ベットに寝かしてと、まるで人間そのもの。
そして、この絵本の圧巻は、人形を贈ってきてくれたエズメおばさまの、ダリアを見たときに言った言葉。
外で遊んで欲しかったというのですから、シャーロットの本当の理解者なのでしょう。
全体を通じて、シャーロットの元気一杯な姿に、共鳴できました。
文章量が多いので、一寸読み聞かせするには年齢対象は高くなると思います。
特に、女の子を対象に読み聞かせして欲しい作品です。