ライオンが「すてきな家をたのむよ」って
サルの大工さんに依頼しました。
完成予想図の絵は、ライオンにふさわしい
とてもおしゃれな家です。
サルが一生懸命作っていたら、「面白そう、ぼくにもやらせて」って
ブタ君がやってきます。
ダメダメって追い払われるのですが、ブタ君は山盛りいっぱいの
バナナを持って帰ってきて、「疲れたでしょ、どうぞ」とすすめます。
バナナをご馳走になってしまい、「じゃぁ、ちょっとだけ」って
言い残すと、満腹なサルはぐうぐう昼寝をしてしまいました。
ブタがトントンと楽しく板を打っていると、
後から後から動物たちがやってきて、
「ぼくにもやらせて」「いいよ」の連続です。
もう、色も形もなにもかも、彼らが思ったとおりにするので
統一感なんて、どこにもないです。
サルがまっすぐに板を打ち付けていたのに、
別のかべはブタが×にしてたりガタガタだったり。
すごい状態になった家に、兄ちゃんは「え〜」
次男は「ダメだよね〜」って大喜びです。
でも、やっと起きたサルは・・・。
オロオロしてるところへライオンが帰ってきて・・・。
「すてき」の基準は人それぞれ。
思い思いに作っていた姿は、工作しているうちの子達に
そっくりでした。
それぞれのこだわりだもんね。
西村さんの「もりのおふろ」を読んだ後だったので、
こ、このライオンって・・・とドキドキしました。