我が家にめでたく二人目が誕生したとき、主人と話していたのは、
「上の子を今まで以上に可愛がろう」という事でした。
私も主人も長男・長女で、お互いに「下の兄弟の方が可愛がられていた」という印象を持っていました。
30代にもなってこんなこと言うなんて、笑い話にもなりませんが、
そういう想いって、記憶に残るのかもしれません。
そして、今年になって読んだのが、この「ちょっとだけ」でした。
赤ちゃんのお世話で大変そうなお母さんを見て、いろんな事を自分でやってみるなっちゃん。それは、今までお母さんにしてもらっていた事ばかり。でも一生懸命頑張ってやってみたら、「ちょっとだけ」成功するのです。
なっちゃんの健気さには、本当に胸打たれました。
上の子も、もう小学生。最近ではいろんな場面で我慢させたり、「おねえちゃんでしょ」という事がどんどん多くなっていました。せっかく、上の子を可愛がろうと話していたのに。。。
今の自分の子育てに関して、振り返るきっかけを与えてくれた絵本でした。
なっちゃんのお母さんの様に、出来たお母さんではないけれど、
「ぎゅうしよう」と私が言うと、まだまだニコッと笑って「うん!」と言ってくれる娘を、嫌だと言われるその日まで、ぎゅっとしていこうと思いました。
子どもさんが読んでもいいんですが、出来れば、お父さんお母さんにぜひ!読んでもらいたい絵本だと思います。