テレビの「にほんごであそぼ」で「吾輩は猫である」の曲が気に入った息子に、
絵本を探してみたら・・・あるんですね!
斎藤孝さんの「声に出すことばえほんシリーズ」だし期待できそう!と
早速、図書館で借りてきました。
すぐ「書生」なんて言葉が出てきて
やっぱり原文は難しいかな?と心配しましたが、
武田美穂さんの親しみやすい絵で、
明治の日本の暮らしの理解が視覚的にできたおかげもあるのか
息子はふんふんと聞いて、時々ウケており、最後にもう一回読んで!と言いました。
確かに、原作を読んでいない私でも意外と読みやすく、心地よかったのは確かでしたが
・・・夏目漱石恐るべし。
最近の早口のアニメソングを、言葉の意味が分からなくても耳コピーで歌っている息子にとって、
読み聞かせてもらう夏目漱石の名文の響きも、同じように楽しめてしまうのかもしれませんね。
「吾輩」猫のエピソードをつないだような、
あっけない程短いダイジェスト版ですが、
猫達やご主人がいい味を出していて、楽しげな絵本です。
「一番心持の好いのは 夜に入ってここのうちの小供の寝床へもぐり込んで 一所にねる事である」
・・・「吾輩」猫、よく分かってらっしゃる!
小学生位のお子さんが、構えずに夏目漱石の文章に触れる意味でも、
読み聞かせる大人が、夏目漱石を音読する面白さを体験する意味でも
おすすめです。