世界の国からいただきます!(徳間書店)
世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
ふしぎな はこ(評論社)
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5年生の読み聞かせに使いました。 ライオンが獲物を捕らえることは もちろんえさにすることが目的だけれど 実は、広大な草原が健全にまわるために 隠された、もう一つの意味があった。 難しそうなそんなテーマを わかり易い言葉を使って 力強い説得力とともに説明しています。 草原の動物達が、ライオンを被告として裁判をするというていですすめられるおはなしは いろんな動物達の気持ちを全て汲み取っていて そして、最後には「いい裁判だった」とみんなが思う・・・。 読み終えた後 「すごい」と言ってしまいました。 めぐり合えてよかったと思う、珠玉の一冊です。
投稿日:2014/07/10
何百年も続いてきたサバンナの日常に、ちょっとした騒動が起こります。ライオンに母を食べられたヌーの子が、裁判を起こしたのです。 いろいろな弁護人や証人などの発言から、真実は意外な側面から照らしだされていきます。 読み時間は、10分。サバンナの、名前を初めて聞くような動物がたくさん登場します。 「厳しい自然の摂理は、実はみんなのしあわせのためだった」と、知ることができました。弱肉強食の映像や写真を見て、その厳しい側面しか見えていなかったので、どこかホッとできる結末に、肩の力が抜け、そうだったんだ・・そうだよね。と、すっきりと納得できました。 絵本は、侮れないな・・と実感しました。 理科の学習が始まる3年生にはもちろん、大人の方にもぜひ手に取ってほしい1冊です。
投稿日:2010/09/06
こちらのレビューでみなさんの評価が良かったので、借りてきました。 とっても夢中になって、9歳長女は聞いていました。ライオンがヌーを食べてしまい、そのヌーが訴え、ライオンが訴えられるお話なんですが、弱肉強食の世界。どうしても草食動物が可哀想になってしまいますが、肉食動物がいるからこそ、病気が流行らなかったり、いいこともあることがわかりました。 長女も何となくわかったのではないかな?そして裁判というものにも関心を持ったようです。
投稿日:2017/07/03
素晴らしい文・絵の作品だな〜、と思い手に取りました。 タンザニアが舞台。 野生の世界で、動物たちは、“生き残るための手段”として「食べる」という行為をしていると安易な思いこみをしていました。 しかし、そこにはもっと大きな役割りが備わっていました。 たくさんの証言により、ライオンがヌーを「食べる」ということが、どんな意味を持つのかが、裁判の形式で明らかになっていきます。 ライオンが食べることにより、草食動物は数が一定に保たれ、よって、草原がまもられる。 ライオンが食べる動物は、弱い、力のないもの。 つまりそれは、病気に罹っている動物も多く、ライオンが食べることで、群れは、伝染による全滅を免れるのです。 マサイの村の牛の死に関する証言を読み、ドキリとしました。 モンゴルでは、オオカミを全部は殺さないのだという証言には、オオカミの役割を理解している人もいるのだと改めて知りました。 自然の摂理によって、生きている動物たちと人間のこの“食への姿勢”の違い。 人間が、足るを知らず命を奪って来た動物の、なんと多いことでしょう。 食卓にのぼっているものが、きちんと全て口へ運ばれているとはいえません。 裁かれるべきは、人間かもしれません。 自然界の中で、人間も生かされているのだということを忘れていると思いました。 人間の手によって、歪められ破壊されて来たもののなんて多いことでしょう。 その手は、動物界にまで及んでいることでしょう。 謙虚な気持ちで、考え直さなくてはと教えられた一冊です。 息子が4年生の時に読みました。 中学年くらいからが、問題意識を持って読めるのではないでしょうか。
投稿日:2010/04/25
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