コロボックルシリーズの第4弾は、どんなにすばしっこいコロボックルの動きも見ることが出来る、百万人に一人の不思議な目を持った男の子、タケルのお話です。
第3巻の後、人間とコロボックルがトモダチになることの出来る新しい掟が出来るのですが、それがツムジのじいさまは気に入らない。
そこで山を出ることになるのですが、当の本人にトモダチが出来て・・・
ヒイラギノヒコが新しい世話役になってから、コロボックルの国もかなり変化したのを感じます。私はこの新しい感性と大きな知恵や寛大さを持った世話役が大好きです。
お話は、コロボックルの先祖が造った沼を、人間が汚し、埋め立てられる危機を、タケルとコロボックルが再び綺麗な池に戻すまでの話です。
その中でも、ヒロシの水槽の自然の釣り合いの話が印象的でした。
この作品では今まで出てきたせいたかさん一家が出てこないので、個人的には物足りなさを感じた巻でしたが、あとがきによると、あえて舞台をずらして書かれたとのことでした。
その点は息子は全く気にせず、逆に、同じ年頃のタケルの話が面白かったようで、最後はスッキリした気持ちで読み終えることが出来た作品でした。