時計台といえば札幌の象徴。
その時計台を訪れて、思いのほかこじんまりしていることにびっくりしたことを覚えています。
それは、時計台が小さくなったからではなく、周りが変わったからなのでしょう。
歴史ある街にはそのような施設が少なからず残されています。
そのそれぞれに歴史があり、思いが込めれれているから、小さく見えてもとても大きな存在なのです。
この絵本を読んで良かったと思うのは、札幌時計台の大きな存在感を再認識できたから。
時計台が見つめてきた歴史は、様々な本の中に取り入れられていることである程度は知っているつもりでした。
それは時計台からみた世界。
でも時計は時を刻んで初めて時計なのだと、当たり前すぎることにこだわりがあったことには思い至りませんでした。
井上清さんの時計台に込めた思いとこだわり。
その思いは、人ととして井上さんの生き方に根強い心棒を作りました。
この本は時計台のことを知ることのみならず、人の生き方についてとても大きなことを語っています。