読書週間のこの時期にと思い、図書館に行きました。
書棚の上に置かれていたこの表紙に、「品切れ・絶版本」のシールが貼られていて、おもわず手に取りました。
1943年初版のアメリカの絵本です。
石版画という事ですが、カラーページの彩色が色鉛筆のような淡い色調で綺麗です。
主人公は、独身のおばさんのようです。
ニワトリを飼い、今日も町へ卵を売りに。
町までの遠い道、退屈しのぎに考え事を。
たまごをうって、ほしいものを てにいれたい、おばさんの ゆめに
ひがつきました。
の一文に吹き出し、一緒になって想像をしていました。
『スゴイスゴイ、これは左うちわだわ。』と、おばさんが奥方様になったページでもう一笑い。
ラストのページで、こんなポジティブなおばさんなら、ポッと夢を実現してしまうかもと思いました。
息子もめんどりを2羽買うところから計算に参加して、ひよこのところで、「メスの生まれる確率はどれくらいだろう?」なんてつぶやいていました。
低学年向けになっていますが、高学年でも楽しめるようです。
お話し会に使ってみたいと思った一冊です。