先日NHKの『てれび絵本』で放映されていて、懐かしくなり借りてきました。
学校帰りに、ランドセルを背負ったままの子どもたちが集まる駄菓子屋さんの「よもだや」。
お店の中の様子の懐かしいことったらありません。
店の天井にぶら下がっている大きなスズをよもだバアが「チャンガラ〜チャンガラ〜チャンガラ〜」と鳴らし、「ほ〜れ いってこ〜い」というと、・・・。
地面が少しだけぐらり。
子どもたちは、店の外へと飛び出すと、そこは“ちゃんがら町”。
違う世界へワープできちゃう駄菓子屋さん。
なんて魅力的なんでしょう。
そしてこの“ちゃんがら町”の子どもたちと遊べるなんて。
子どもたちの探検欲をそそるような自然にあふれた遊び場所。
ちゃんがら神社・河童洞・山の奥深いところにありそうな秘密基地等々。
子どもたちの腕白ぶりをめいっぱい発揮できそうな楽しい世界。
大人の方が読むとどこか懐かしく、今の子どもたちが読めば夢のような世界に思えることでしょう。
それにしても、扉絵の前からお話が始まる構成と良い、各見開きいっぱいに奥行きのある素晴らしい不思議な世界を描かれる山本先生の素敵な絵。
絵本の世界へ、子どもたちは連れて行かれしっかり一緒に探検を満喫できる作品です。
久々に読んだ息子は、「よもだバアって、帽子のかぶり方とか耳の位置から言って、ちゃんがら町のばあちゃんかもね〜」って笑っていました。