「ロンと海からきた漁師」 大人が読んだ みんなの声

それほどページ数はないので、さらっと読めます。
ホラーっぽい怖さもありますが、後半を見るとファンタジー色が強い気がします。
主人公は一人でたくましく生きている漁師の少年。少年といっても一人で漁に出られるのですから、１０歳以上１５歳未満という年の頃だと思います。
この少年・ロンに起きた海でのちょっと不気味で不思議な物語です。

海の中から骸骨が出てきたときは、めちゃくちゃ怖かったですが、その骸骨がロンを襲うために登場したのではないことがわかってからのやり取りを経て、二人の信頼をはぐくむようなシーンが丁寧に描かれていて、ほんとにいい作品だなぁと思いました。

後書きを読んで、これが「ウェン王子とトラ」を描いた方の作品だったとわかり。なるほど！と、納得しました。
人と、人ならざる者との友情とか信頼関係みたいなものを描くのが本当にうまいです。

読んで損はありません。
小学校高学年から中学生・高校生くらいのお子さんたちにお勧めします。

寝る前布団に入って読んでいました
男の子ロンは一人で住んでいる　　目がキリリとした男の子です
死んだお父さんの言いつけを破って舟を出したのです
何か不吉な予感が・・・・・案の定　大嵐にのまれて　釣り糸にかかった獲物は？　　なんと恐ろしい　がいこつ　　　怖くなりました
がいこつは　追いかけてくるのです
がいこつは　鏡の自分の姿に　驚くのです　鏡は粉々にたたき壊されて・・・・震えています
ロンは　そんながいこつに魚を焼いて食べさせてあげるのです
ロンは勇敢な男の子です
そして優しい男の子です
ガタガタ震えるがいこつに　あたたかいスープを飲ませてあげるのです
このスープを飲んだがいこつがどうなったのか？
驚きました
勇ましい姿の漁師にヘンシンしたのです　
ロンのお父さんだったのです
そして　もう一つ驚いたのは　なんと　お父さんが海にはなった網には　
この親子は　この後幸せに暮らせることを願って！
チェン・ジャンホンさんの　迫力のある絵　　ドラマティックなお話　　
がいこつの迫力には正直　驚きました

子ども達に読んであげるときは　　くれぐれも夜はやめてくださいね
特に寝る前は・・・・

本当に素晴らしい絵本作家さんだと思うんですけれども、我が子がこの本の表紙を見るなり「やだ〜、この本怖い〜」と…。我が子がこの絵本の素晴らしさを理解できるようになるのは何年後でしょうか…。私はというと、読んだ後、涙が止まりませんでした…。