「そおっと そおっとね」 大人が読んだ みんなの声

どんな子にもありそうな、何気ない子どもの日常のひとこまをきりとった作品です。
こんな何気ないほんのひとこまを作品に仕上げていることに、作者のこどもをじっくり観察し、愛情を注いでいる姿勢が垣間見えた気がします。
とてもほほえましい、こどもの素直な姿がリアルです。

これだけのものをほんの数メートル運ぶ、という作業がかなり神経を要する作業なのだなという事に気づかされました。大人になると忘れてしまう感覚って多いですね。それはそうと私は、この、少しとがった感じのたんじあきこ先生の絵が好きです。

女の子がケーキをそおっと机まで運びます。
途中、足元にボールが転がってきたり、犬が寝転んでいたりと障害物が色々あり、そのたびに「そおっと　そおっと」と用心深く進みます。
小さい子どもにも「そおっと」という言葉を教えたいときにはもってこい。
ただ、ちょっと物足りない気も。
１才前半のお子さんに良いと思います。
絵はとってもかわいいです！

日常の何気ない ひとコマが、丁寧に描かれていて、
とても愛おしくなりました。
そうそう、小さな頃って、こういうことにもドキドキするんですよね。
今は当たり前に出来ることも、
はじめからすいすいと出来ていた訳じゃないんだよね、と
忘れてしまった気持ちを思い出しました。

女の子は早く食べたいケーキをそぉっとそぉっと大事に大事に運んだんですね。
おっとっとの表情はそうそうそうなる！と、うなずいちゃいました。
女の子のささやかな喜びをそぉっと見守りたいと思いました。
大人でもやっぱり、大事なものはそぉっとやるもんなぁ。

おかっぱ頭の女の子がいちごショ-トケ−キを持っています。
途中でごろにゃん猫とボ-ルコロコロと出会いました。
ゆっくりと進み、犬のしっぽをふんずけないように、いちごショ−トケ−キを運んでいます。
突然犬が吠えました。
でも大丈夫、大丈夫・・・
もう少し頑張れば、テ-ブルの上のお皿につきます。
見て見て大成功！
おりこうさんでした。
食べ物を大切にする子供に育つように…
とても良い作品だと思いました。

　ものすごく真剣なとき、子どもはキメ顔になる。
　表紙の絵を見たとき、娘の小さい頃を思い出しました。真剣なときはいつも同じ顔でがんばるのです。「だいせいこう」したときの、どんなもんだいと言いたそうなキメ笑顔も必見です。
　輪郭のはっきりした絵とシンプルなストーリーが、がんばって成功するよろこびをまっすぐに伝えています。
　小さいお子さんに読んであげるとき、そっと顔を見てみてください。絵本の女の子といっしょに真剣になったキメ顔を、きっと見られますよ。

クリームとイチゴののったケーキを手に持って、テーブルまでたどり着くまでの様子が描かれています。
ドキドキします。
次々に訪れる障害をクリアしながら歩いていく様子に、その気持ちがよくわかります。すっきりした画面の中での静と動等、わかりやすく伝わってきます。

無事テーブルにたどり着いたとき、思わず「やったね！」と、つぶやいてしまいました。
大事なものだから、そおっと、そおっと、慎重に運ぶ女の子の様子に、こちらもちょっと緊張してしまいます。
犬にほえられて、いちごが浮き上がってしまうくらい、びくっとしてしまうところ、「がんばれ！」と心の中で応援しながら、読み進めました。
無事たどり着いて食べたケーキの味は、きっと格別だったことでしょうね！

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
女の子がイチゴ付きののケーキを運んでいる様子を描きます。
そう、どんなハプニングにあっても、ひたすら一生懸命な姿が微笑ましいですね。
こちらまで、その緊迫感が伝わってきます。
もちろん、ミッション大成功！
どうです、このドヤ顔。
一応、お手伝いという設定のようですね。
もちろん、いっぱい褒めてあげたいです！