親しみやすく楽しい絵本です。
季節の変化を感じ、その時々の気候、花、食べ物、景色、そして様々な行事を楽しむことは大事だな〜、感性を磨き暮らしを豊かにするな〜と、年を重ねるごとに思います。子どもたちには、ぜひ そういうものにふれながら育ってほしいです。楽しい思い出として、いつまでも心に残ると思います。
とはいえ、慌ただしく忙しい現代の日常の中で、昔に比べて、季節感が失われていくのもまた事実。「こどものこよみしんぶん」は、そんな、本当は大事にしたいけれど 忘れつつあるものを思い出させてくれる絵本だと思いました。
子どもが一人で読むのも良いですが、むしろ、親子で、祖父母と孫で、というように世代の異なる人と一緒に読むのがおすすめです。パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんの子どもの頃の話を聞くなど、いつもと違う会話のきっかけになりますし、この絵本を通して知識や言葉など知らないことを教えてもらえます。今までスルーしていた行事も、やってみようか?ということになったら、それもまた素敵です。