「トコトコバス」 大人が読んだ みんなの声

バスが走るところを表現するとき、「トコトコ」とは言わない気がするのですが、それがタイトルになっている絵本です。
黄色いバスに乗り込んだ僕とお母さん。
その後にバスには虫やウサギやお花など、人ではないものが次々乗り込んでくるという、不思議なお話でした。
コンテを使ったような淡い色彩が、不思議なお話の印象をさらに盛り上げているように感じました。

虫や動物たちがそれぞれのバス停からバスに乗って出かけるお話です。

みんなの目的はただ一つで、その目的場所がとっても素敵でした。
秋の季節にぴったりで、優しいイラストが温かみを感じさせてくれます。

お月見の季節に子どもたちに読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆

主人公の「ぼく」がお母さんと一緒にバスに乗っていると、虫やうさぎが乗り込んできました。

最初は薄暗かった絵が、ページをめくるごとに明るくなっていきます。
それがなんだか幻想的で、もう一度最初から読みたい気分になりました。

タイトルだけではどんなバスかな？　
お母さんと僕が乗ったバス

リーンリーンのバス停　　虫が乗ってきました
ぴょんぴょんのバス停は　うさぎさん　お団子持ってるよ
さいたさいたのバス停　　おはながたくさんのりこんだ

つきみがおかバス停　

トコトコトコトコ・・・・　　　

みんなでお月見するんですね〜　

おかあさんとぼくも　一緒におつきみしたらよかったね

高橋和枝さんの絵本は、ふんわりとした絵と語りかけるようなやさしい文章で、読むたび気持ちもゆったりしてきます。
こちらはおつきみのお話。夕暮れから夜にかけてのバスの旅は、とても幻想的。
おしゃれなイラストで、見ていてとても楽しかったです。
やさしいおつき様の表情に癒されました。

♪トコトコバス　トコトコバス♪と、孫をお膝に乗せて歌ったのが
昨日のように懐かしく思いました。ぼくが、家へと向かうバスに乗り込んだら、りーんりーんのバス停で、むし１匹・ぴょんぴょんのバス停では、うさぎが２匹・さいたさいたのバス停では、お花が沢山乗り込んできました。ちょっと心配してると、もくもくのバス停では遅れておつきさんも乗り込んできて、安心。つきみがおかバス停で、みんな降りておつきみまつりにいきました。ぼくは、おかさんと二人で乗っているので安心して楽しむことが出来るなあと思いました。