パセリともみの木」 大人が読んだ みんなの声

パセリともみの木 作・絵:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳:ふしみみさを
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2007年03月
ISBN:9784751525012
評価スコア 4.27
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  • 猟師が可哀想でした

    崖っぷちに必死に根を這わせた、真っ直ぐに育てなかったもみの木と、その根本に生えるパセリを食べている鹿たちの友情物語かも知れないけれど、鹿を撃とうとした猟師が崖から落ちていくところで息を呑みました。
    友情物語のそばに厳しい現実があるのですね。
    ページを開く度に描かれている花のスケッチが綺麗です。
    最後のページに花の名前が記載されているのが嬉しかったです。

    投稿日:2016/12/07

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  • 静かに、考えよう。

    • もゆらさん
    • 60代
    • その他の方
    • 神奈川県

     ベーメルマンスの絵、すてきだなぁ。
    The NEW YORKERの表紙に、ホレボレしたものです。
    都会的であか抜けて、どこかヨーロッパの香りが洒落ていて。

     でもこの絵本では、正反対を描きます。
    断崖に根を張るモミの木と、その枝葉の下で生まれ育ったシカのパセリとの、
    ふしぎで、こころあたたまる、ハッピーなおはなし。

     人間の息の届かない断崖上の環境と、麓の森に暮らす人の環境とが
    くらべてみてねと、見る者に問いかけます。
    人間は、人間に許されたくらしをしているけれど
    森や木々や生き物に、許しを得ているわけじゃないものね。

     野の草花が、いのちの大切さを静かに、訴えているようでした。
    なんどでも、読んでみたい絵本です、感謝。

    投稿日:2015/09/20

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  • 素敵な絵本!

    親子で大好きな「マドレーヌシリーズ」の作者ベーメルマンス氏による絵本で,とても興味深く読みました。
    年老いたもみの木とパセリと呼ばれる大シカの,静かではありますが強い信頼関係ある友情物語です。
    やっぱり,ベーメルマンス氏の絵は素敵ですね!
    表紙からクリスマスの絵本のイメージがありますが,季節関係なく読める心温まる素敵な絵本です!

    投稿日:2015/09/15

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  •  ルドウィッヒ・ベーメルマンスは、ことのほかクリスマスが大好きな方だったそうです。
     タイトルを見て、クリスマスのお話かなと思い開きました。
     こちらの作品は1953(昭和28)年に書かれたものです。
     日本では2007年初版というから、手に取れてなんともありがたいですね。

     お話は、深い深い緑の森のその外れに、切り立った崖を見下ろすようにたっている一本のたいそう古いもみの木。
     このもみの木の生まれた場所が場所だけに、人間に切り倒されることはありませんでした。
     しかし、ここで生きていくということは、厳しい自然と闘わなくてはなりませんでした。

     他のもみの木とは異なり、捻じ曲がり体を捩じらせ、崖の淵を這うように大きくなったもみの木のそばにシカが棲み付きました。
     シカは、もみの木のそばに生えるパセリが大好きで、ほかのシカたちにも教えてやり、仲間から「パセリ」と呼ばれるようになります。
     この後も年老いたもみの木とシカの「パセリ」は友情を深めていきます。
     が、ある日買ったばかりのよく見える双眼鏡で、一人の猟師がシカを見つけ、・・・。
     
     ちょっとクスリとしてしまうエンデイングに、心があったかになりました。
     そして、巻末の“この ほんに でてくる はなの なまえです”のページ数のついた一覧に、ベーメルマンスらしいなぁ〜って感動してしまいました。

    投稿日:2013/03/18

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  • 自然との共存

    • かよたさん
    • 20代
    • その他の方
    • 東京都

    何十年も読み続けられている『マドレーヌ』シリーズのルドウィッヒ ・ベーメルマンスさんの絵本。

    もみの木といえばクリスマスツリーとして有名な木。まっすぐ天に向かって伸びていく木ですが、このお話に出てくるもみの木は少し違っています。
    崖の縁で育ち、その身を守るため這うようにねじまがって大きくなりました。
    そしてもう1人の主人公パセリは、このもみの木に住みつき共に育った大シカです。
    ある日パセリの家族が草を食べているところを狩人に狙われてしまいます。

    森の生き物たちが平和に暮らすことの喜びが深く感じられる絵本。
    このもみの木とパセリに限らず、生き物たちはみんな支え合いながら生きているのですね。
    このお話では、森林伐採についてはある程度肯定されていますが、狩猟については厳しい見方をしているようです。
    森から自然の恵みをいただくこと、森に踏み込み自然を破壊すること。どこまでが自然との共存になるのか。難しい問題だと思います。
    双眼鏡を覗くパセリの姿がちょっぴりユーモラス。

    投稿日:2011/08/27

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