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7件見つかりました
めちゃくちゃ楽しかったです。 読んでみると、昔どこかで聞いたような気がしました。 「ぶす」って、昔の「トリカブト」のことだったんですね〜。知りませんでした。 狂言のお話がこんなにも面白いとは! 実際の狂言を見てみてくなりました。 また、ささめやゆきさんの表現の仕方が良いんです。すごく笑えました。 特に、最初の「あおげ あおげ」「あおぐぞ あおぐぞ」とのシーンと、最後のページの太郎と次郎が踊りだすところが良かったです。 これはちょっとした“とんち”も入った内容なので、小学校4年生以上くらいの子どもたちに読んでみたいです。 出来れば、その時に「ぶす」の意味をきちんと伝えて読みたいですね。 時間があれば、後書きを読んであげるのもいいかもしれません。 おススメです。
投稿日:2018/08/08
【あらすじ】 ケチなご主人様が、用事があって出かけるという。太郎と次郎(召使)は、二人とも留守番をすることになった。主人は「ぶす」という猛毒を二人に渡し、決して近づくなと念を押して注意する。 主人が出かけてしまった後、二人はぶすを開けてみるが… 広く知られた狂言の演目を、素朴でのびやかなタッチの絵で再現した作品。 巻末に狂言についてのミニ講座、野村萬斎氏による演目の解説付き。 【感想】 一休さんのとんち話や、民話など、どこかで似たような話を聞いたことがある気がする。話のスジが面白く、つっこみどころが満載。絵を見ながらひらがなで書かれたセリフやお話をじっくり読んでいると、狂気としか思えない展開になっていく。これを舞台でやったら、相当面白いだろう。コント…狂言はコントのご先祖様かもしれない。 太郎冠者と次郎冠者が、双子みたいな感じ。二人ともいい年こいているはずなのに、子どものような感じで、戯れあっている。登場人物が全員、変人で癖が強い。 一番好きな場面は、太郎がぶすを見て「くろくて、どんみりとしていて、うまそうなものだ」というところ。さっきは猛毒だからといって怯えまくっていたのに、見た瞬間、うまそうだという。毒を食べてみようというのは、好奇心からか、それとも現実の生活が暇でつまらないからスリルを求めたのか。本当は早く死にたかったのか、どうしちゃったのだろうか。 その後、主人の大事にしている掛け軸を破いたり、高価なお茶碗を割ったりするあたりが、実に生き生きとしていて、普段からこの家の主人からどんな扱いを受けているかわかる気がする。昔の人は、この演目を見て、きっと胸がすくようなさっぱりした気持ちになったのだろう。身分の縛りがあった時代のことがしのばれるが、今もきっとすっきりする人が多いはず。
投稿日:2017/09/17
狂言えほん。 有名な「附子」のおはなしで、ポプラ社からも内田麟太郎&長谷川義史コンビで出ていますが、 私はこちらの方がこざっぱりとしていて好感を持ちました。 主人のツボの中身をめぐっての、家来の太郎と次郎の騒動。 狂言らしい、リズミカルな掛け合い場面はその様子を上手に残してあります。 このシリーズは、巻末に詳しい解説があって、勉強になります。 附子って、トリカブトの猛毒ですって。 それにしても、耳には印象に残る言葉ですからね。 狂言入門にもいいと思います。
投稿日:2017/07/09
タイトルの「ぶす」に興味を読んでみました。恥ずかしいことに私は、「ぶす」が毒薬とは知りませんでした。内容が、「一休さん」にもあるので、急に狂言が身近(?)に感じられました。孫がもう少し大きくなったら、「一休さん」を読んであげてから、「狂言えほん ぶす」も一緒に読んであげようと思いました。狂言入門になったらいいなあと思いました。
投稿日:2016/05/15
皆さん昔一度は聞いた事があるお話と思います。その時はお寺の小僧だったような気が…。巻末の説明を読んで納得。ぶす、って容姿云々のぶすではなく、トリカブトの事なんですね!狂言をとっつきやすいものとして取り上げてくれるこのシリーズをもっと読みたい。
投稿日:2014/12/17
日本人の知恵?悪知恵?気転を効かしたとんち?というのでしょうか。 このお話の人形劇を学生の時に見て、一休さん?だっけ???と、思って調べ、狂言だったと、学習したように思います(^^ゞ 「人間が持っている性質をおもしろおかしく表現する」・・・なるほど!!ですよね。 その人形劇の台詞のリズムがよくって、それが頭にあるので、言葉が少し違うので、違和感を感じてしまいました。和尚さんと小僧さんという設定も違うので、それもあるのかもしれません。 最後のシーンでとろうとじろうが踊りだしているのが、狂言風でなるほど!と思いました。 野村萬斉さんの狂言を観たくなってしまいました。
投稿日:2009/05/23
まず、『ぶす』というタイトルから興味が湧きました。 狂言えほんと表紙にも書かれていたので、いったいどんなお話か興味津々で読ませてもらいました。 期待通りの楽しいお話で、確か『一休さん』にも似たようなとんち話があったように思います。 主人の留守中の出来事で、たろうとじろうの二人の言葉の掛け合いも面白く、話の内容をより一層盛り上げている感じがしました。 是非、小学校の読み聞かせでも読んでみたいと思います。 大受け間違いなし!
投稿日:2008/05/24
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