著書のたどころみなみさんは、生まれたときから耳が聞こえません。
音というものがどういうものかわからず育ちました。
小学生の時に小豆島に移り住んだ時、
音を見せてくれる少年に出会ったのです。
音が聞こえない世界ってどんなでしょう?
第一、音があるってどうやって知るのでしょう?
私には、わからない世界です。
耳が聞こえないブタさんに、
サルくんは、音を教えました。
ブタさんにわかるように何度もなんども。
波の音。花火の音。笛の音。
音の世界を見せてもらったブタさんはとても幸せそうでした。
ブタさんのいうように、素敵な音でいっぱいの世界だったらいいのに。
サルくんのいうように、世界は楽しい音だけじゃない・・・
それでも、ブタさんは、これからもいろんな音を見つけていくのでしょうね。
作者自身が体験したおはなしだけに、いろんな想いが心にずしんと重く響いてきます。
サルくんの身になにがあったかわかりません。
でも、ブタさん(作者さん)の気持ちは、感謝でいっぱいなのが、
この絵本を通してわかります。
ほんとうに、素敵な友達に出会えてよかったと思います。