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日本の昔話えほん 6 うらしまたろう」 大人が読んだ みんなの声

日本の昔話えほん 6 うらしまたろう 作:山下 明生
絵:町田尚子
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2010年05月
ISBN:9784251011565
評価スコア 4.57
評価ランキング 5,865
みんなの声 総数 6
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  • 諦念

    なんと淋しそうな横顔のうらしまたろうでしょう。
    乙姫さまと一緒の時ですら、何か深いところですべてを諦めているような感じを受けました。
    美しい四季の部屋とは対照的な2人(うらしまと乙姫)の距離感が特に印象に残りました。

    投稿日:2010/10/23

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  • 意外なうらしまたろう

    「うらしまたろう」という物語から想像できない不思議なファンタジーです。
    町田尚子さんの描く世界は、あくまで幻想的でどこか陰のあるイメージでいたのですが、この絵本を読んで、みやびやかという言葉を加えたいと思います。
    4つの部屋の景色には圧倒され、ただただ見とれるばかり。
    哀愁のあるうらしまたろうと、気性の強そうなおとひめが夫婦になるところは、どこか策略的で、大人の世界のように思えました。
    山下明生の描く物語も、二人の出会いから、うらしまたろうの化身まで、別世界の「うらしまたろう」を描ききっていて、妖しい世界を完成させていました。
    三段重ねの玉手箱の手鏡、鶴の羽根に驚き、添い遂げることのできなかったうらしまたろうとおとひめに悲哀を感じました。

    投稿日:2017/03/17

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  • 玉手箱は三段構え!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    町田尚子さんの描く「うらしまたろう」です。
    まだまだ10代半ばくらいの年に見えます。
    もともと町田さんの絵はつるっとした感じの人物画なので、お肌がとてもきれいな印象でした。
    助けたウミガメもきれいな色をしていました。さすが乙姫が化けていただけのカメです。

    この物語を作るにあたっての世界観(竜宮のイメージとか)は、再話者の山下明生さんと決めたのでしょうか。
    他の「うらしまたろう」の作品と比べると、乙姫が見せてくれた4つの窓(扉)の向こう側の四季の世界が日本じゃないイメージでした。
    竜宮の服装も日本的ではなく(中国)大陸のものっぽかったです。

    山下さんのあとがきで、この「うらしまたろう」は多くのひな型の中から、中世に書かれた「御伽草子」の物語を基にしているそうです。
    なので、乙姫がたろうに渡した“玉手箱”は三段構えで、
    一段開けるごとに違う変化をもたらす設定になっていました。
    そして、ラストはお爺さんになって消えるパターンではなく、鶴になって飛んでいってしまいまうというオチで終わっています。
    これはこれで幻想的な終わり方ですし、カメを助けるといういいことをしたはずのたろうが、お爺さんになってしまったり、チリとなって消えてしまうより温かみのある終わり方のような気がしました。

    細かい描写もなくはありませんが、町田さんの絵は遠目がきくので、読み聞かせにもお薦めできます。
    高学年以上ならブックトークで、いろいろなパターンの
    「うらしまたろう」を紹介してあげるのもいいなぁと、思いました。

    投稿日:2017/02/27

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  • うるわしき 浦島太郎さん

    町田さんの絵の昔話が気になり・・・

    「姿かたちうるわしき」浦島太郎さん!?
    だそうで
    前回読んでびっくりした
    小澤氏とかないだ氏の「うらしまたろう」と
    似ているところもあり
    違うところもあり

    それは、最後のページの山下氏の文章で
    わかります

    表紙の横顔から
    なんとなく、いつもの浦島さんのイメージとは
    違うな〜って思います
    四季の部屋の
    美しさと
    乙姫さまとの距離感が
    また、なんとも・・・

    乙姫さまの一方的な恋だったのかな?−とも

    玉手箱が3段というのもおもしろいです!!

    それと、町田さんの絵には
    必ず猫がいるなぁ〜(笑

    大人向けかな?
    ある程度いろんなうらしまたろうの絵本を見た後に
    しっとりと読むのは
    いかがでしょう?

    投稿日:2016/09/02

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  • 運命

    日本昔話の、「浦島太郎」を急に読んでみたくなりました。子供の頃に読んだ話と少し違っていたように思いますが、子供たちが亀をいじめていたのを、浦島太郎が助けたように記憶しております。こちらは、とても浦島太郎が美少年に画かれて少し愁いを感じるのが気になりました。乙姫が浦島太郎に4つに季節が巡る珍しい部屋に案内したのは、相手のことを想ってなのかとても気になりました。とても美しい日本の四季に魅せられた私でした。浦島太郎が故郷や年老いた両親のことを気にかけるのは当然のことで、故郷を恋しがるのは幾ら今の生活に満足していても・・・・・・ 鶴になって大空に羽ばたいていく浦島太郎にまた夢を抱きました。

    投稿日:2011/06/10

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