まどろみ国のお姫さまは怖いゆめが恐ろしくて
ねむれなくなってしまいました。
そこで王様はこわいゆめをとりのぞく方法を探しに旅に出ます。
そして、旅のはてに行き着いた先に、
「ゆめくい小人」があらわれました・・・。
子どもの頃何度も読んだ本。
タイトルもちょっと怖くて、黒い表紙も印象的でした。
特ににゆめくい小人と、その登場シーンの背景の木が
不気味で不思議で忘れられませんでした。
話は記憶が薄れていてゆめくい小人が怖いイメージが
ありましたが、悪い小人ではなく
悪い夢を食べてくれる小人だったんですね。
誰にでも「こわいゆめ」はみたことあるもの。
物語のキーワードである「こわいゆめ」ですが、
それがどんなものか、具体的には述べられず
ゆめくい小人が食べているシーンだけ。
読み手それぞれが自分にとっての怖い夢を想像し、
思い浮かべる事ができます。
そこがこの話のすばらしいところでもあると思いました。