主人公のジュールは、どちらかというと不潔なブタの男の子です。
だから一緒に学校に行くジュリーは、ジュールのことが嫌でたまりませんでした。
そんなある日、二人はいじわるオオカミにつかまってしまいました。
いじわるオオカミは、子どもたちをさらって食べてしまうオオカミです。
オオカミからジュリーを守りたいジュールは、オオカミに言いました。
「この こは ぼくみたいな くさい ちびブタより、 ぜったい おいしいはずです。 おたのしみは あとに とっておいたほうが いいですよ」
オオカミは納得して、ジュールの方を先に食べようとしました。
そのオオカミに、ジュールはあることをしました。
ジュールはとても不潔ですが、心は素直で優しい子です。
だからオオカミへの反撃も、優しいやり方で行います。
でも……。
そのやり方はやっぱり不潔なので、あんまりして欲しくないような気がします。