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なわとびしましょ」 夏の雨さんの声

なわとびしましょ 作:長谷川 義史
出版社:復刊ドットコム
税込価格:\1,870
発行日:2014年05月19日
ISBN:9784835450674
評価スコア 4.54
評価ランキング 6,931
みんなの声 総数 27
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  • なわとび、苦手でした

     この絵本は2008年に発表されたものの復刻版。
     一般書では文庫化で作品が二度本屋さんに並ぶことが多いが、絵本の世界でもこういうようにしてつながっているのですね。
     長谷川義史さんは人気の高い絵本作家ですから、作品化したいと考えている出版社も多いでしょうから、そういうこともあるのかもしれません。
     そんな事情は子どもたちに、もちろん大人にも関係ありません。
     いい本が手軽に入手できればいいと思います。

     この絵本は実にシンプル。
     シンプルといえば、なわとびそのものがシンプルな遊びですよね。
     縄が一本あればなんでもできる。
     この絵本のように端と端をもって、「ペッタン ペッタン」揺れるなわを踏まないようにして跳んで遊ぶというものから、ぐるりのまわしたなわを潜り抜けるもの、あるいは端と端をつなげて電車ごっこというのもありました。
     あるいはひとりでびゅんびゅん跳んで、その回数を競いあったり、二重跳び三重跳びなんていうのもありました。
     小さい頃、運動おんちでしたから、なわとびも苦手でした。
     いつもひっかえるのは、私。
     この絵本を読むながら、そんな苦い記憶がよみがえってきました。
     恥ずかしい。

     長谷川さんのなわとびにはいってくるのは、たけしくん、おじいちゃんのせいぞうさん、おばあちゃんのひでこさん、さかなやさんのまさきちさん、さらにどんどんはいって、おさむらいさんやろくろっくびのお姫さま、さらには宇宙人まで。
     なわの世界が長谷川さんの自由な空間になっていきます。
     長谷川さんの絵本の魅力は大胆は筆づかいの絵。さらには、この絵本のような自由さです。
     長谷川さんのなわとびにはいるのは、自由。
     読みながら、身体が上下に跳ねていく感じがします。
     そういう感じになれば、そこはもう長谷川さんの世界です。

     最後になわをひっかけてしまう人がいます。
     さてさて、それは誰でしょう。
     足元をよーく見ながら読んで下さい。

    投稿日:2014/07/06

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