トマトの栽培方法を中心に、栄養、成長の仕方、病気、種類、原産地、料理法、歴史などがわかる学習絵本。実用書。
今は一年中お店で見かけるが、本当は夏が旬の野菜。
ビニールハウスで育てているのを見たことがあるが、なかなか手間のかかる野菜で、支柱を立てて茎を固定したり、ホルモン剤を掛けたり、大変そうだった。
この絵本を見て、トマトの特徴を知り、それまで農家の人がしていた作業の意味が分かった。
特におどろくのは、実際にホルモン剤を掛けると、どんどん実が成って怖いくらい。かけない時との差が大きすぎる。
普通ではありえないくらい実がたわわになるので、茎を固定しないと自力で立っていられないのだろう。トマトも大変だ。
もともとは南米の植物。しかし今ではギリシアあたりが一番消費量が多いとか。日本にも3度紹介されているとか、なかなか受け入れるまで時間がかかっているのも面白い。
面白いエピソードが多い野菜の1つ。
この本を読むと、いつものトマトが愛おしくなる。