ラプンツェルという言葉の魅力的な響き、入り口のない高い塔に閉じ込められた美しい娘、窓からたらした長い髪を綱にして塔に登る王子さま、等々、このお話には、なんとも不思議で魅力的な要素がいっぱいあります。
ラプンツェルって、ずっとどんな野菜なんだろうと、想像をめぐらせてわくわくしていました。
すると、この本で、「ラプンツェルはレタス」と断言しているではありませんか。ちょっと残念でした。
『エルマーとりゅう』のスカンクキャベツみたいなのを想像していたのですけれど。
ラプンツェルの他にも、この絵本は、私の知っているラプンツェルのお話と少し違っていました。
最後には、魔法使いは鳥に連れて行かれてしまいますが、そこで文章は、「いんがおうほう とうぜんのむくい」となっています。
でも、魔法使いはそんなに悪いことをしたのかな?
私には、一番悪いのは、隣の家のラプンツェルを何が何でも欲しがった母親の様な気がするのですけれど・・・。