表紙の絵があまりにも可愛くて、思わず手にとった一冊です。
小さい頃、ずっとショートヘアだった私にとって、
長い髪は憧れでした。
長い髪の毛に憧れる主人公まあちゃんのすばらしい想像力に、
絵本を見ているこちらも、小さい頃に戻ったような気がして、
なんだかワクワクさせられました。
この作品のすばらしいところは、現実のお話と空想のお話を、
しっかり分けている点。
現実と空想のページにそれぞれに使われている紙の質、
使われている色もに違いがあって、
小さい子でも、現実と理想を区別できるように工夫がされています。
そして、空想のお話のページは、現実のお話より色遣いや鮮やかで、
子どもの発想力の豊かさを強く感じさせられます。
絵を見るだけでとても楽しくなってきますよ。
子どもは男の子ですが、この作品を気に入ったようで、
何度も「これよんで〜」と持ってきます。
特に好きなページが、川の岸辺に寝転んで長い髪をゆすぐシーン。
このページを開く度に、「うわぁ〜なが〜い」と、
毎回リアクションしてくれます。
空想を話終えた、最後のまあちゃのとびきりの笑顔も見所です。
私ももう少し髪伸ばそうかな?