「いたずらかいじゅうビリー」のシリーズですが、原題の“It’s MY birthday!”のとおり、何でも“MY”の時期って、どの子にもありますよね。ちょうど自己主張が出てきた頃。ビリーもそんな時期なんですね。でも、周りの子たちは、おにいちゃん、おねえちゃんらしく、無理にビリーから取り上げようとはせず、自分たちで他のものを見つけて遊びだします。そうなると、ちょっとさみすくなるのが、ビリー。
ユーモラスな絵の中にも、幼い子どもたちの心理描写をよく表現した作品だと思います。
娘は、最後のページで、おねえちゃんのヘイゼルがゲームをしながら後ろを振り向いて笑っているいる絵を見て、「いっしょに遊ぼう、ってJに言ってる!」と思ったようで、「ビリーは赤ちゃんだから、まだいっしょにゲームはできないからでしょ?」と言っていました。