第二次世界大戦直後の北海道で実際あったお話です。
りんご畑で働く父(作者の父)と、強制連行され炭鉱地で働いていた中国人・朝鮮人たちのやりとりに緊張が高まり息をのみます。
生きるために目の前のものは何でも奪う。
そんなことが当たり前になる戦争の恐ろしさを改めて痛感しました。
また、強制連行された外国人の過酷な労働実態には胸が締め付けられる思いになります。
父は家族の生活を守るために、命をかけてりんごを守ろうとします。
一家の主としての責任を果たそうとする姿、その勇気に敬服しました。
戦争とはいかに人をおかしくしてしまうか。
戦後60年以上経った今では、当時のことを語れる人も少なくなってきました。
そんな中で、このような実体験は大変貴重であり、これからも後世の人に語り継いでいかなければならないと思いました。
もう2度と同じ過ちを繰り返さないために。