「後藤氏の『りんごの木』って
小学生にいいらしいけど知ってる?
『紅玉』は戦争に絡んだ話なので
ちょっと重い感じらしいんだけど」
と、先輩に言われてて
気になっていた作品でした
油絵が重厚です
「りんごの季節になると
父はきまってぼらくに
おなじ話を語り
聞かせた」
カバーにも
中表紙にも書かれています
「父」のこの思いは
豊かな時代に育った人間にとっては
想像でしか出来ません
戦争という
人間が人間でない状況下
生きる=食べる
ことすら出来ない
強制労働・・・
人間が人間として扱われない
そんな中での出来事
中国人のリーダー?との
「心が通じた」瞬間
よかったと思うのですが
採った紅玉だけは、持っていってくれたら
また違った気持ちになったかもしれないのに
そのリーダーに従う飢えた人達の
潔さにも、びっくりしてしまいます
紅玉は、小玉で酸っぱくて
結構安価です
それ以上に甘くて美味しいりんごが
品種改良され
いっぱい出回っています
それでも
「なつかしい味」と言って
年配の方は好んで食べたりします
いろいろな想いが詰まっているからなのかもしれません
気持ちが重くなる歴史
真実・・・なのでしょうか
さて、小学生には
どのように感じるのでしょうか
対象は、高学年からではないでしょうか