★が6つ欲しいくらい、私も息子たちも大好きです。
特急キト号はアンデスの山あいから、山を下り、
ジャングルをぬけ海辺の街まで走る長距離特急。
そんな特急キト号に「ダダダダ!」しか言えないペドロが
乗り込んでしまったから、さあ大変!
またペドロが乗ったオタバロにもどるまで、
数日間かかってしまいます。その間、車掌さんは、
オロオロしながらも親身になって世話をします。
カカオ豆をかわかしているグアヤキルの街の様子は、「まち全体が
おいしい朝ごはんのようなにおいがします。」と表現されています。
他にもステキでユーモアあふれるいいまわしがたくさんあって、
どんどんおはなしにひきこまれていきます。
『マドレーヌ』でお馴染みのベーメルマンスは、南米エクアドルを旅し、
この絵本を作ったとか。
茶色一色ですが、濃淡があるためか 絵に深みがあります。
車掌さんとのラストシーンが、とても印象的です。
エクアドルを去る時のベーメルマンスも、
こんな気持ちだったのかな、と思ってしまいました。