スズキコージさん独特の挿絵や文字、作者は違うものの
スズキコージの世界に引き込まれていきました。
ぼくのおとうさんは、汽車に乗って遠くへお仕事に出かけました。
その間、ぼくは愛犬ワンダとお父さんの安否を気にしながら
お父さんが乗ってでかけた電車に似た、おもちゃ屋さんのジオラマを
毎日毎日覗いては、お父さんへの思いわはせるのです。
このおもちゃ屋さんの電車を通して、ぼくとお父さんの深い絆を感じます。
さりげなく、いぬのワンダに「おとうさん、だいじょうぶかな?」
とか聞いたりするところも仲の良い親子って事がよく分りますね。
お話し全体に暖かみを感じるし、はっきりと描かれたスズキコージさんの挿絵が
インパクトが強く、ぼくのワクワク感を表してるように感じます。