主人公のくみこはおそらく小学校低学年。
まだ粗相してしまうくらいの小さな弟のゆうちゃんがいます。
家がわりあい近いなつえちゃんとせいこちゃんとくみこ。
一緒に遊ぶときはいつもゆうちゃんが付いてきて台無しに。
そんな弱みもあってか、3人で遊ぶといつもくみこは二人のいいなりに
なっていますが、ある時とうとう爆発します。
この最後の3人のやりとり。
怒ってかけていくくみこ。
慌てて追いかける2人。
読んでいて何だか胸がしめつけられる思いがしました。
結局この3人がどのように解決するかは読み手の想像に任せられます。
初版は1980年ですが、きっと今の時代もこのようなことはあるでしょう。
娘のために図書館で借りた本ですが、小学校のクラス本棚にもあると聞き、
多くの子が手にとって色々なことを考えて欲しいと思いました。