韓国の詩の絵本です。
韓国の文化では日本に比べると“詩”が身近で、詩人や作家でなくても普通に詩をたしなんだり、身近な人に詩集を送ったりする習慣があるらしいです。(後書きに書いてありました)
日本を代表する「谷川俊太郎」さんや「まどみちお」さん。「川崎洋」さんなども、虫や小動物が登場する詩を書いているし、
【死】をテーマにした作品もいくつか読んだ覚えがありますが、この『とんぼ』という詩は、モノを見る角度が違うという感じで、私にはとても新鮮でした。
イ・グワンイクさんの絵も、優しいタッチの水彩画(水墨画に近い筆遣い)で、この詩のいわんとする世界が、自然の摂理として当たり前に受け入れることが出来ました。
とても素敵な詩の絵本でした。
ただ、年齢の低いお子さんだと内容がわかりにくいと思いますので、出来れば小学校高学年以上、中高生のお子さんたちに読んでもらいたいです。