世界で問題になっている地雷に関する本は、他にも読んだことがありますが、このお話は実際に地雷を踏んでしまったぞうが、何頭も登場します。
脚をやられたぞうは、体が重いために、3本脚ではなかなか自分の体を支えきれず、死んでしまうものも多いようです。
けれど人間達の必死の手当てと、ぞうの懸命な生きる力で、何とか生き永らえている。
ぞうを労働力として酷使したり、物乞いの材料として利用するのも人間、地雷を埋めて沢山の命を奪うのも人間、傷ついたものを助けようとするのも人間。
人間にはいろんな顔があるのに、ぞう達はただ、生きるのみ。
自分が人間としてどうあるべきか、とても考えさせられる一冊です。