いつも優しく何でも「いーよ、いーよ」というイーヨと、何でも「やーよ、やーよ」というヤーヨのかわいらしいお話。
絵のかわいらしさに衝動買いしましたが、買って良かったと心から思いました。
かわいらしい絵と、短い文ながらもとても考えさせられるお話で、秀逸な絵本でした。
いつも周りに「いーよ」と言い、ヤーヨと2人で育てたお花をみんなに気前良くあげるイーヨ。とても「やさしい」良い子。
でも、ヤーヨと2人で育てたお花を全部みんなにあげてしまうのは、本当に「やさしい」良い子なんだろうかな。
いつも「やーよ」と言い、イーヨと2人で育てたお花を誰にもあげないヤーヨ。ひねくれものの子。
でもイーヨがお花を全部あげてしまい、お花がなくなってしまったときにはお山へ2人のお花を摘みに行く優しさも持つ子。
2歳の娘にイーヨとヤーヨのどちらみたいに育ってほしいかと考えると答えがなかなか出せないことに気づきました。
イーヨとヤーヨの中間くらいが丁度良いんだろうな。
イーヨもヤーヨもどちらも単純な良い子でも悪い子でもなく、このお話も勧善懲悪とも言えないところが非常に素晴らしい絵本だと思います。
2歳の娘は絵本のかわいらしい絵やテンポ良いお話に喜んでいますが、幼稚園児になった時、小学生になった時、思春期の時、そして大人になった時でそれぞれ違った楽しみ方をするんだと思います。