昔話の再話ということで、なんだかこんなお話聞いたことあったなあ、
という印象でした。
ある山寺の小僧さんが栗拾いに行って道に迷い、
山姥の家に入ってしまい、秘策を駆使して逃げ帰るおはなし。
山姥の恐ろしい様は、もう表紙の雰囲気から伝わってきます。
小僧さんを助けてくれるのは「便所の神様」。
この「便所」の響きが何とも昔話らしくていいですね。
それにしても、山姥って、どうしてこう、恐ろしく描かれるんでしょう。
鬼の女性バージョンでしょうか。
そういえば、昔話は何か教訓めいたことを含んでいるもの。
暗くなったら家に帰らないと・・・、
そんな大人からの忠告を鮮明にするために、
大人は自ら鬼や山姥に化けたのかもしれませんね。